311 one year after

（Facebook等SNSの登場以来「公の場」という言葉の意味が薄れてきている気がする。当然ながら毎度自分の発言には責任を持つのでそれはそれで結構なのだが）福島の原子力発電所が去年吹っ飛んだ。未だに現状維持のまま修復ならず。なのに日本政府は「終息宣言」。じわじわ進む情報報道統制下。そして大きな疑問符が頭の中にあるくせにそこに触れるのがまるでタブーかの如く何も言おうとしない、私も含めた大多数の大人たち。異常だ。占い師に洗脳された気の毒な女性芸人を嘲笑している場合ではないと、自分を戒める。己の意見を持たぬ民、それ即ち「奴隷」也。恋愛じゃあるまいしお上にとって「都合のいい」大人になってしまってどうするのだ？恋は盲目か。こんな狂った状況、未来を担った子供たちにあまりにも惨すぎる。
私はここに宣言する。私は奴隷ではない。だから自ら猿ぐつわを外し、縄をほどいてここに宣言する。私は放射能が憎い。人々を苦しめる放射能が嫌いだ。だから私は早く原発を止めてほしい。迫り来る姿無き魔の放射線をなんとかしてほしい。このままでは誰も幸せになれない。
世間ではそういうのを反原発・脱原発派と呼ぶらしい。なんと呼ばれようと構わない。真に汚染無き日本で我ら日本人に平和に衣食住を営んで愛あふれる生を日常を謳歌してほしいだけだ。それ故日本列島の汚染の度合いを客観的に理解し受け止め、徹底して合理的に判断するべきだと思っている。放射能はがまんするものではない。背負うものでもない。避けるべき危険なものだ。
嫌なら嫌だと言わなければジャイアン（お上）からのイジメはいつまでも続く。私はずる賢く媚びへつらいご機嫌ばかりとるスネ夫なんかよりも、ドラえもん去りし後ひとりで泣きながらジャイアンに立ち向かう弱っちいのび太でありたい。弱い者イジメはやめなさいとシュプレヒコールを浴びせる静香ちゃんでありたい。ロシア製のガイガーカウンターで正確な数値を教えてくれるデキスギくんと友達でありたい。
残念ながらドラえもんは実在しないのだ。我々一人一人が脱原発の前に脱奴隷宣言をし、自ずと鎖を弾きちぎらなければならない。日本を取り戻せ。我が愛しき美しき祖国日本よいづこへ
黙祷。２０１２年３月１１日　野地輝人